著作一覧 - 学術論文
(学術論文)
1 「下村観山の生涯と周辺」 単著 昭和49年1月 和歌山県立近代美術館館報
97号『美術館だより』
日本画家下村観山の生涯とその芸術を成立させた周辺の状況等について述べた。
短文ではあるが、新出の資料を総合し、今後の研究を展望した。
B2判、 3頁。
2「硲 伊之助の芸術」 単著 昭和49年10月 和歌山県立近代美術館
『硲 伊之助』
大正から昭和にかけて油彩、水彩、版画、陶磁器と広く活躍した硲 伊之助
(明治28年~昭和52年)の芸術について述べた。
A4判変型、論文4頁、年譜4頁、作品目録3頁、図版3l頁。
3「木下孝則調査資料ノートより」 単著 昭和51年3月 和歌山県立近代美術館
『木下孝則』
画家木下孝則(明治27年~昭和48年)についての調査資料により、伝記的事実
を紹介した。A4判変型、論文5頁、年譜4頁、作品目録3頁、図版30頁。
4「木下孝則芸術への試論」 単著 昭和51年3月 和歌山県立近代美術館
『昭和50年度年報研究紀要』
画家木下孝則の芸術をさぐろうとした。殊にそのすぐれた画作の本質の再評価
を試みようとした。
A4判変型、論文5頁、年譜4頁、作品月録3頁、図版30頁。
5「神中糸子と工部美術学校」単著 昭和51年4月 和歌山県立近代美術館館報
124号『美術館だより』
わが国最初の本格的西洋画家神中糸子(万延元年~昭和18年) と彼女が第一期
生として学んだ工部寮付属美術学校について述べ、神中糸子の芸術の成立と明
治期の美術教育にっいて触れた。本稿が神中糸子を研究レベルで紹介した最初
のものとされる。
B5判、 3頁。
6 田中恭吉-生涯と作品-」単著 昭和52年3月 『三彩』 358号
出中恭吉の伝記的事実と作品について紹介し、従来誤り伝えられてきた恭吉像
を訂正しようとした。 A4判、論文4頁(p30~33)、図版l4頁。
7「古代社会における女性の体育とスポーツ-歴史的考察-」
共著 昭和54年12月 『ピーエル学園女子短期大学紀要』 6号
東西の古代社会における女性の体育やスポーツを美術工芸品等の史料を通して
紹介した。体育科教員との共著。筆者が主たる資料を収集し、執筆した。
共著者は、新宅幸憲、明尾和代。 B5判、11頁。
8「ジョアン・ミロ[パイプを吸う男]について」
単著 昭和58年3月 冨山県立近代美術館『収蔵作品についての報告1983』
ジョアン・ミロの油彩画「パイプを吸う男」について、その成立の由来や作品
の位置を資料によって述べた。 A4判変型、 8頁(p7~14)。
9「立嶽木村雅経の画蹟」 単著 昭和58年12月 『古美術』68号
狩野派画師立嶽木村雅経の画蹟とその芸術が成立した背景について述べた。美
術史学会発表に基づく。 A4判、24頁(p112~135)。
10「立嶽木村雅経の作風(上)」 単著 昭和59年3月 『史迹と美術』543号
狩野派画師立嶽木村雅経の芸術の特質について述べた。
A5判、論文10頁(100~109)、図版3頁。
11「立嶽木村雅経の作風(下)」 単著 昭和59年6月 『史迹と美術』545号
狩野派画師立嶽木村雅経の芸術の特質について述べた。
A5判、論文及び年譜5頁(p190~204)、図判4頁。
12「美術科教育における写実主義の意味-序論的考察-」
単著 昭和59年9月 『教育科学論叢』84-l号
リアリズムの意味について述べた。 B5判、 6頁(p1~6)。
13「欧米の美術教育の現況-美術科教育の立場から-」
単著 昭和59年9月 『教育科学論叢』84-2号
欧米の美術教育の現況について述べた。 B5判、 8頁(p1~8)。
14「菅井 汲[ヴァリアシオンB-78]」 単著 昭和60年9月
富山県立近代美術館『収蔵作品についての報告1983』
画家菅井汲の作品「ヴァリアシオンB-78」とその成立について述べ、菅井汲
の芸術の特質について触れた。 A4判変型、6頁(p67~72)。
15「美術教育史研究序説(1)」
単著 昭和60年10月 『岡山大学教育学部研究集録』70号
西欧古典古代における哲人たちの思想に現われた美術教育理念とその展開につ
いて述べ、それらが今日の具象、抽象美術の成立を精神的に支えているとする
思想を紹介解説し、美術教育研究の序説とした。
B5判、10頁(p99~108)。
l6「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究1-同校出身画家・神中糸子を中心に」
単著 昭和60年10月 『岡山大学教育学部研究集録』70号
昭和51年4月に発表した「神中糸子と工部美術学校」以後の調査結果を集約し
た。主として神中糸子の生涯について記した。以下に続く本研究のシリーズは
平成2年10月1日刊行『日本美術教育史研究敍説』に加筆収載した。
B5判、 9頁(p109~119)。
I7「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究2-同校出身画家・神中糸子を中心に」
単著 昭和6l年1月 『岡山大学教育学部研究集録」7l号
神中糸子の作品について述べた。 B5判、8頁(p29~36)。
18「日本美術教育史攷(2)古代における画工の職制と養成についての研究」
単著 昭和61年1月 『岡山大学教育学部研究集録』71号
天平時代の画工の職制と養成の機構を造東大寺司を中心に主として正倉院文書
を資料として述べた。本研究は、平成2年10月1日刊行『日本美術教育史研究
敍説』に加筆収載した。 B5判、 8頁(p1~8)。
19「日本美術教育史攷(3)狩野派画所における画師養成についての研究1
-木村立嶽雅経筆紛本を中心に-」
単著 昭和6l年7月 『岡山大学教育学部研究集録』72号
木村立嶽雅経を生んだ狩野派画所の本質と奥画師、表画師他を含めた狩野派の
全機構について述べた。以下に続く本研究のシリーズは平成2年l0月1日刊行
『日本美術教育史研究敍説』に加筆収載した。 B5判、 9頁(p49~57)。
20「日本美術教育史攷(4)伏屋素狄研究1-その解剖図・実験図の成立と背景-」
単著 昭和61年7月 『岡山大学教育学部研究集録』72号
医師、蘭学者、画家として江戸時代中期に活躍した伏屋素狄の遺作を美術教育
史的観点からとりあげた。本稿では主として素狄の出自について述べた。以下
に続く本研究のシリ―ズは、平成2年10月1日刊行『日本美術教育史研究敍説』
に加筆収載した。
B5判、 9頁(p35~43)。
2l日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究3―同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和61年11月 『岡山大学教育学部研究集録』73号
工部美術学校における授業の形態、教育内容について述べた。
B5判、16頁(p1~16)。
22「日本美術教育史攷(4)伏屋素狄研究2-その解剖図・実験図の成立と背景-」
単著 昭和61年11月 『岡山大学教育学部研究集録』73号
伏屋素狄の背景にあって影響の大きかったと思われる師友について述べた。
B5判、11頁(p17~27)。
23「日本近世における美術教材についての研究-木村立嶽雅経筆粉本-」
単著 昭和62年3月 『大学美術教育学会誌』19号
筆者が実見した木村立嶽雅経筆粉本の全てについて紹介し、それらが狩野派画所に
おける教育課程の中で教材としてどのような位置を占めるかについて述べた。本研
究は、平成2年10月1日刊行『日本美術教育史研究敍説』に加筆収載した。
B5判、 9頁(p17~25)。
24「日本美術教育史攷(3)狩野派画所における画師養成についての研究2-木村立嶽
雅経筆粉本を中心に-」
単著 昭和62年3月 『岡山大学教育学部研究集録』74号
木村立嶽雅経の芸術生涯を、美術教育史的観点から述べた。
B5判、l2頁(p1~12)。
25「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究4-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和62年3月 『岡山大学教育学部研究集録』74号
工部美術学校の教官、生徒について美術教育史的観点からまとめた。
B5判、 8頁(p237~244)。
26「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究5-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和62年7月 『岡山大学教育学部研究集録』75号
工部美術学校の生徒について、各自の経歴画歴等を資料に拠りつつまとめた。
今回は、女子4人を含め11人を掲載し、明治11年の松岡寿のメモ書きをもとに
フォンタネージ送別会出席者(男子)の一覧をも付した。
B5判、6頁(p169~174)。
27「日本美術教育史攷(4)伏屋素狄研究3-その解剖図・実験図の成立と背景-」
単著 昭和62年3月 『岡山大学教育学部研究集録』75号
伏屋素狄の業績についてまとめた。特に著作について触れた。
B5版、 6頁(p175~180)。
28「日本美術教肯史攷(1)工部美術学校研究6-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和62年11月 『岡山大学教育学部研究集録』76号
前稿につづき、工部美術学校の男子生徒7人の画歴や芸術生涯についてまとめた。
今回は生徒の一人、五姓田義松について特に詳しく触れ、遺作の一覧表を付した。
B5判、6頁(p135~140)。
29「日本美術教育史攷(3)狩野派画所における画師養成についての研究3・高橋千代
覚書」
単著 昭和62年11月 『岡山大学教育学部研究集録』76号
木村立嶽雅経の第6子、3女高橋千代による覚書の原文の―部を脚注を付して紹介した。B5判、 6頁(p1~6)。
30「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究7-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和63年3月 『岡山大学教育学部研究集録』77号
前稿につづき、工部美術学校の男子生徒10人について画歴、芸術生涯をまとめた。
B5判、 6頁(p135~140)。
31「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究1」
単著 昭和63年3月 『岡山大学教育学部研究集録』77号
近代日本の初等教育における図画教育の成立過程について述べた。明治以降よ
り今日までを6期に分画し、今回は「第1期学制の公布と西洋図画教育の模倣
時代」のうち、「学制の公布」前後の状況についてまとめた。
B5判、 6頁(p25~30)。
32「日本美術教育史攷(l)工部美術学校研究8-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 昭和63年7月 『岡山大学教育学部研究集録』78号
前稿につづき、工部美術学校の男子生徒12人について画歴、芸術生涯についてまとめた。B5判、7頁(pl37~143)。
33「日本美術教育史攷(3)狩野派画所における画師養成についての研究4
-木村立嶽雅経筆粉本を中心に-」
単著 昭和63年7月 『岡山大学教育学部研究集録』78号
木村立嶽雅経の作風の展開についてまとめた。
B5判、 6頁(p1~6)。
34「日本美術教育史攷(3)狩野派画所における画師養成についての研究6
-木村立嶽雅経筆粉本を中心に-」
単著 昭和63年11月 『岡山大学教育学部研究集録』79号
木村立嶽雅経の粉本9冊について述べた。 B5判、10頁(p25~34)。
35「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究2」
単著 昭和63年11月 『岡山大学教育学部研究集録』79号
前半では「小学校教則綱領」について触れた。後半では幕末維新の画学教育や
明治初期の西洋画模倣時代の図画教育についてまとめた。
B5判、 6頁(p35~40)。
36「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究3」
単著 平成1年3月 『岡山大学教肯学部研究集録』80号
明治期の図画教科書と描画用具についてまとめた。
B5判、 9頁(p1~9)。
37「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究9-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 平成1年7月 『岡山大学教育学部研究集録』81号
前稿につづき、工部美術学校の男子生徒5人の画歴に触れ、彼らの師であった
画家アントニオ・フォンタネージの略歴についてまとめた。
B5判、 6頁(p39~43)。
38「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究4」
単著 平成1年7月 『岡山大学教育学部研究集録』 81号
明治期の図画教科書について触れ、後半では「第2期国家主義を基本とした学
制の確立と国粋保存の時代」を概観した。
B5判、 5頁(p27~31)。
39「日本美術教育史攷(1)工部美術学校研究10-同校出身画家・神中糸子を中心に-」
単著 平成1年11月 『岡山大学教育学部研究集録』82号
前稿にひきつづき、アントニオ・フォンタネージの略歴と遺作についてまとめた。
B5判、 7頁(p13~19)。
40「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究5」
単著 平成1年11月 『岡山大学教育学部研究集録』82号
「小学校令」、 「小学校教則大綱」等に触れ、「図画取調掛」の設置に及んだ。
B5判、 7頁(p1~7)。
4l「日本美術教育史攷(4)伏屋素狄研究4-その実験図の成立と背景-」
単著 平成2年3月 『岡山大学教育学部研究集録』83号
伏屋素狄の解剖図及び生理学実験記録図についてまとめた。
B5判、 9頁(p25~33)。
42「教育実習(1)-歴史的経過と現況-」
単著 平成2年3月 『教育実習研究年報』1号
岡山大学教育学部付属教育実習研究指導センター
フランスの教育実習の歴史と現況について述べた。
B5判、 5頁(p73~77)。
43「中世大和地方における[絵所座]と[絵仏師]についての研究」
単著 平成2年3月 『大学美術教育学会誌』22号
中世大和地方の絵所座における絵師たちの動向について述べた。本研究は、
平成2年10月1日刊行『日本美術教育史研究敍説」に加筆収載した。
B5判、10頁(p27~36)。
44「対照年表」
単著 平成2年7月 『岡山大学教育学部研究集録』84号
日本の美術教育史を軸に西洋の美術教育に関する歴史的事項を対照させ、年
表にまとめた。 B5判、10頁(p1~10)。
45「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究6」
単著 平成2年11月 『岡山大学教育学部研究集録』85号
「図画取調掛」及び「図画調査会」について述べた。
B5判、 7頁(p15~21)。
46日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究7」
単著 平成3年3月 『岡山大学教育学部研究集録』86号
本稿前半では、束京美術学校の設置、鉛筆及び毛筆図画教育について述べ、
後半では第2期の図画教材について図画教科書を中心にまとめた。
B5判、 6頁(p1~6)。
47「教育実習(2)-歴史的経過と現況-」
単著 平成3年3月 『教育実習研究年報』 2号
岡山人学教育学部付属教育実習指導センター
ソヴィエトの教育実習の歴史と現況について述べた。
B5判、 8頁(p11~18)
48「日本美術教育史攷(5)図画教育の成立過程に関する研究8」
単著 平成3年11月 『岡山大学教育学部研究集録』88号
明治期のうち、本研究では第2期の図画教科書についてまとめた。
後半では、
図画教育と関連ある-手工教育の創始について触れた。
B5判、 7頁(p1~7)
49「学校と美術館―相互の連携に向けて―」
単著 平成4年9月 『美術館教育研究』3巻-3号
美術教育における学校と美術館の連携の重要性と意味とを解説した。
特に鑑賞教育は今後美術教育の基盤の一つとして重要視されるであろうが、
その中心となるのは美術館教育であろう。
今後の美術館教育の発展の鍵となる課題であるととらえた。
A4判、 4頁(p6~9)
50「教育鑑賞への提言」
単著 平成5年4月 『フォルム』226号
鑑賞教育を推進するためには美術館の利用を通しての実際の作品の紹介と、
美術教科書の図版等を使用しての必要最小限の美術史の知識の注入が有効であろうと述べた。
美術の本質を子供たちに理解させることは最重要であることを述べた。
B5判、 4頁(p2~5)
この後の発表論文を含め、計65件計上する。